●便検査(便潜血検査)とは
健康診断や人間ドックでは、おもに大腸がんを調べるための便潜血検査を行ないます。ご希望により寄生虫検査も施行可能です。便潜血検査は、肉眼的に認められない糞便中の血液成分を検出することにより、消化管内の微量の出血の有無を調べます。この検査を行なうことにより、大腸がんによる死亡率低下が実証されています。検査の精度は、1日法では60%前後、2日法では80%前後と言われています。
●検査で見つかる病気
大腸がん、大腸ポリープ、炎症性腸疾患、痔核などで陽性となります。2日法のうち1回でも陽性であれば、精密検査が必要です。大腸がんからの出血は間欠的であることも多いので、基本的に再検査をする意味はありません。検査の精度は100%ではないので、特に45歳から74歳の方は、2回とも陰性の場合でも続けて1年に1回の検査を受けられることをお勧めします。