●上部消化管造影検査とは
上部消化管と呼ばれる食道・胃・十二指腸の内腔を調べる検査です。胃がん検診としては、40歳以上の男女に施行することが勧められています。最近は、人間ドックでも内視鏡(胃カメラ)検査を行なうことが増えていますが、それでも検査に要する時間・人員・効率などの点では造影検査も依然として有用と思われます。精度の高い造影検査を行なうためには、バリウムなどの造影剤だけではなく、発泡剤を併用した二重造影を行なうことが必須となります。
●検査で見つかる病気
食道がん、食道憩室、食道アカラシア、胃がん、胃ポリープ、胃潰瘍、胃炎、十二指腸潰瘍、十二指腸憩室などが見つかることがあります。これらの病変が疑われる場合、精密検査や確定診断のためには内視鏡(胃カメラ)検査が必要になります。