●呼吸機能検査とは

肺には大きく分けて2つの機能があります。1つはどのくらいの量の空気をどのくらいの速度で吸入・呼出できるかという換気機能であり、もう1つはどれくらいの効率で酸素と二酸化炭素をガス交換できるかという拡散能になります。この検査ではスパイロメーターという機械を用いて、換気機能を測定します。

●検査で見つかる病気

肺線維症などの間質性肺炎、胸膜肥厚、胸水貯留などがあれば、肺活量が減少し、拘束性換気障害として検出されます。また、喫煙が主な原因であるCOPD(肺気腫や慢性気管支炎)や気管支喘息があれば、気道が狭くなるために呼出時間が延長し、閉塞性換気障害として検出されます。