●マンモグラフィ検査とは

女性のがん罹患率では大腸がんとともに乳がんが最も高く、年間約9万人が罹患し、約1万4千人が死亡しています。日本人の年齢別の乳がん罹患率をみますと、30歳代から増加し始め、40歳代半ばから後半にかけてピークに達します。現在、日本のがん検診としては40歳から2年ごとの視触診+マンモグラフィ検査が勧められていますが、人間ドックや家族歴のある方、ご心配な方などには、30歳以降を検査対象としてよいと考えます。

●検査で見つかる病気

両側2方向ずつのレントゲン撮影により、腫瘤、石灰化、構築の乱れなどがないかを確認し、1~5までのカテゴリー分類にて乳がんの可能性を評価します。特に若年者では高濃度乳腺といわれ、マンモグラフィ検査のみでは画像の判別が難しい場合がありますので、乳腺超音波検査の併用が望ましいです。