■上部消化管内視鏡(胃カメラ)検査とは

内視鏡検査は胃で起こる病気の早期発見・治療のために行われます。先端にカメラ(内視鏡)のついた細い柔軟なチューブ(内視鏡)を口または鼻から挿入し、消化器官内部の検査を行います。日本では厚生労働省の指針改定があり、2016年より胃がん検診はバリウム検査だけではなく、内視鏡検査も選択できるようになりました。その結果、以前に比べて健康診断で内視鏡検査を選択される人が増加傾向にあります。

■内視鏡(胃カメラ)検査と消化管造影(バリウム)検査の違い

胃カメラといわゆるバリウム検査を比較するといくつかの点で違いがありますが、多くの点で胃カメラに軍配が上がります。

例えば胃カメラでは胃壁の色や状態、腫瘍などがある場合はその形や様子が細かいところまで直接的に分かるのに対し、バリウム検査では小さな病変を指摘できないことあり、また異常が見つかった場合には結局胃カメラを受ける必要があります。なお、早期がん発見率も胃カメラはバリウム検査よりも高いとされております。

またバリウム検査では複数のX線写真を撮影する必要があるため、胸部X線と比べて150~300倍程度被ばくすると言われております。胃カメラも直接内視鏡を人体に挿入するため、身体的な負担はバリウムよりも高いと言えますが、近年では鎮静剤の使用により肉体的・精神的な負担は以前に比べ低くなっております。対してバリウムのメリットは胃カメラに比べて胃の全体像が把握できる点や低コストで出来る点、胃カメラに対して抵抗感がある人にとっては精神的な負担が低い点が挙げられます。

■胃カメラが推奨される方

みぞおちのあたりの痛みのある方
胸焼け、もたれ感のある方
食欲不振、体重減少のある方
胃潰瘍、十二指腸潰瘍の既往がある方
黒い便は胃や十二指腸からの出血を考える症状なので、緊急検査の適応です