●胸部X線検査とは
胸部X線検査は受診者の被ばく量や時間的・費用的負担も少なく、比較的簡便に行なえる検査として人間ドックや健康診断には欠かせない検査です。おもに肺、縦隔(両肺に挟まれた胸部中央の部分)、胸郭(胸椎、肋骨、胸骨で囲まれた胸部の骨格)の病変を指摘することが可能であり、肺がんによる死亡率を減少させることが報告されています。
●検査で見つかる病気
肺がんや他臓器のがんの肺転移、肺炎、結核、気胸、縦隔腫瘍、脊椎や肋骨の病変などが見つかることがあります。疑わしい陰影を認めた場合は、その形態や大きさ等にしたがって胸部CTによる精密検査や1~3ヶ月後の再検査などが必要になります。